脱水症を予防するためには、1日に飲水として(食事に含まれる水分以外で)、約1,500ml以上の水分摂取が必要です。
人間の身体は、尿・汗・呼吸などで、1日に2,000~2,500mlの水分を排出し、失った水分を、飲水・食事・体内生産によって補っています。
食事や体内生産によって、約800~1,000ml取り込むことができますが、残りの水分は、飲料水として補給する必要があります。
さらに、①暑い夏場、②風邪等で発熱した時、③下痢等で普段よりも水分の排泄量が多い時などは、より多くの水分摂取が必要になります。また、できるだけオムツをしたくないという理由で、ヘルパーや家族がトイレまでの介助をしてくれる時間まで排泄をガマンするため、できるだけ水分を控えるという高齢者がいますが、これは脱水症になる危険性を大幅に高めることになり、とても危険です。
- 注意!
- 心臓や腎臓の疾患がある場合、医師から水分摂取量を制限するよう指示されていることがあります。そのような場合は、水分摂取が病状の悪化につながる可能性があるため、水分制限を守る必要があります。「慢性心不全」や「慢性腎不全」というような病名があれば、水分制限の有無についての確認が必要です。